「これまで教わった中で一番印象に残っている英語教師」
『英語教育ブログ』みんなで書けば怖くない!企画に参加しています
http://d.hatena.ne.jp/anfieldroad/20141001/p1
企画設定日から少し遅れてしまいましたが、少しだけ書いてみます。
今の私の、英語教師として依って立つ大切な土台を作ってもらった大津先生と寺島先生は、現英語教育界で知らない人はいないと思われるので、省かせて頂きます。
中学高校と、本当に勉強をしなかった私なので(汗)、
中学時代に教わった2人の英語の先生は、殆ど記憶がありません。。
高校時代は、readingを演劇部でとてもお世話になったK先生に、
compositionをまだ若い新任の女性N先生に習った覚えがありますが、
どちらも不勉強なまま授業を受けてしまって、今思い返しても
ああ、すみません・・・といった感じでした。
(とにかくあの頃は、日本の言の葉の繊細さが大好きで、英語はかなり敬遠していたので・・・逆に、今英語嫌い!って言ってる生徒たちの気持ちもよく分かります(苦笑))
そんな私が、ああ、英語面白い!って初めて思えたのは、なんと月日が経って、
教員免許を取得するためにやり直し大学生となり、英米文学演習でN先生の授業を受けた時のことでした。
John Miltonの『楽園の喪失』をシェイクスピアと比較して読み込むのも面白かったのですが、何といっても『ナルニア国年代記』を扱った授業が本当に面白かったです。
児童文学ってこんなに奥が深いんだ・・って気付かされただけでなく、当時のイギリスやアメリカの文化背景や習慣にも深く切れ込み、まさに生きた英語文化を習っているようでした。
そして、イギリスの騎士道と日本の武士道との違いや共通点、イギリスだけでなく日本にもあるだろう純血主義思想などなど、日本人としてのアイデンティティを揺すぶられたのも事実です。
まさに英語っていう「ことば」を教えながら、その裏にある日本と外国の文化や生き方にまで触れる授業でした。
それは、今も私の授業の中に確実に生きていると思います。
人生かなり遠回りしている私ですが、このN先生はそんな私に
「"No time to waste , but no time to be late"よ。」
って励ましてもくれました。
今、私もこうやって英語教師として教壇に立っていますが・・・
大事な英語の入門期である中学生を教えているその責任をひしひしと感じながら、日々精進していきたいと思います。先人の後を追いながら。そして、後進に私たちの足跡を残せるように。