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言葉のつながり2

中学校で英語を教えています。英語を磨くことは、日本を磨くこと、そして「ことば」を磨くこと。日々の思いでつながれますように。

『英語教育ブログ』みんなで書けば怖くない!企画第5回 「なんで英語勉強するの?」

「『英語教育ブログ』みんなで書けば怖くない!企画に参加しています」

http://d.hatena.ne.jp/anfieldroad/20131101/p1

anf先生がこの企画を始められてから、もう5回目になるんですねえ。

ずっとアルクブログで書いてきましたが、今回は初めてこのはてなブログでの企画参加となります。毎回興味深いテーマをみんなで共有しては同時期に更新&発信をするこの企画、今回のテーマは、

 「生徒に、『なんで英語なんか勉強しなくちゃいけないんですか?』と訊かれたら、何と答えますか」

これも、現場英語教師としてはなかなかに実践的でなおかつ深いテーマです。

そして、実際に現場では私も生徒達のこの質問に何度も遭遇しております。かって日本語教師&児童英語講師をしていた私が、初めて中学校の現場に立って最初に当時の中3生から訊かれたのも、まさにこれ

「なんで英語なんか勉強しないかんのや~~!」

「英語なんか、俺将来使わへんし!」

でした。(今思えば、初めて来た英語の先生が何ていうか、きっと生徒たちは試してみたんだろうなあ、とも思います)

以来、ずっと私の「答え」(というか、英語教師としての思い)は一貫しています。

「あなた達が将来英語を使うようになるかどうか、それは分からない。それは、あなた達自身にももちろんまだ分からないし、先生にも分からない。あなた達の親御さんたちにも分からない。誰にも分からない。

でもね、あなた達には一人一人「未来」がある。将来、英語を使うことになるかもしれない。その可能性は、昔日本語教師をしていろんな外国の人と様々な接し方をしてた私からすると、決して低くはないんだよね。「英語を使う」っていうことは、ただ外国人と話をするっていうことだけじゃないんだよ。英語で書かれたものを読んだり書いたり、メールでだってやり取りすることがあるかもしれない。それはもう、いろんな可能性があるの。

だから、今は英語も勉強して。「将来の可能性」のために。中学校で習う英語って本当に大事な英語の基礎、土台になるの。「あ~、あの時もっと勉強しとけば良かったなあ」って後から思わなくてもいいように。

英語って時には根性出して壁を乗り切らないといけないこともあるけど、一緒に頑張ろう。先生もみんなと一緒に、一生懸命授業するから、頑張ってついてきて。

将来の自分の可能性をつかみとるために。」

これは、4月の授業開きの時にも必ず話しをするし、折に触れて授業中にも何度も伝えます。

もちろん、中学生の子たちの心に全て腑に落ちることはないのだろうけれど、でも、あきらめずに何度も伝えます。それが、私たち現場英語教師の役目だと思うから。

児童英語出身の私は、授業中、結構活動系で盛り上がるのも好きなタイプですが、がっつり文法系の授業もやります。そういう時に、本当に頑張ってついきて欲しいから。

 

そして、もうひとつ、大切に生徒達に伝えるのは、

「英語を学ぶことは日本語を学ぶ(学び直す)ことなんだよ」

っていうこと。これもいつも折に触れ伝えています。

英語と日本語は言語距離が遠いと言われていうように、語順(文法)、発音、文字表記、用法、様々な点で違いがあります。日本人初学者である中学生達にとっては、???ってなってしまうことも本当に多いです。

だからこそ、「英語と日本語はどう違うのか」っていう視点も常に合わせながら、ストンと飲みこめるようにしていかなければならないなあと、常に思っています。

そして、それには、じゃあ自分たちがいつも使っている日本語ってどんな「ことば」なんだろう、どんな意味用法があるんだろうっていう、「日本語をきちんと捉えなおす」視点がとても大事になってきます。(私が尊敬する先生たちは、「日本語を外国語として捉えなおす視点」といわれていますが)。そこから、何とか英語学習へとつなげられるように・・・そこは、私たち教師が努力していかなければならないですね。初学者の生徒たちがどこでどう躓いているのか、どう手助けをしていけばいいのか、本当に常に試行錯誤です。

 

人は母語を使って思考します。そして、その頭(や心)に浮かんだ思いや考えを人に伝えようとします。その伝える手段が英語でも日本語でも、まずは自分の「ことば」を持たないといけません。

「英語を磨くことは日本語を磨くこと」

これも、何とか中学生の子たちに伝えたいですねえ。英語教師としても、日本語教師としても。

 

久しぶりのブログ記事、何だかまたつらつらと書いてしまいましたが、様々な教育施策がどんどん発表されている昨今、こうやって英語教育の現場に携わっている側から発信していくことも本当に大切だと思います。(そして、それこそがanf先生の思いなのだと思います)

英語教育ブロガーの仲間の先生たちの「志」と「智」と「思い」がまた集まりますように。

ありがとうございました。