言葉のつながり2

中学校で英語を教えています。英語を磨くことは、日本を磨くこと、そして「ことば」を磨くこと。日々の思いでつながれますように。

アルクブログから引っ越してきました

こんにちは(はじめまして、かな)

のんべえです。

ずっとアルクブログで日々の中学校英語授業実践を細々と綴ってきましたが、このたびそのアルクブログが閉鎖をしてしまうということで、こちらに引っ越してきました。

あまり頻繁に更新は出来ないかと思いますが、どうぞこちらでもよろしくお願い致します。

 

まず、最初の記事は、この間FBの方で下書きがてら書きつづった中1英語授業の一端を。

名詞の複数形の導入です。

 

英語科授業は、名詞の複数形の導入が佳境に。
2年目相方君がこの間やった授業は、中1の子たちにいきなり
語尾にsをつけるバージョン、esをつけるバージョンのみならず、不規則変化tooth→teethや、単副同形sheep,なんかもいっぺんに導入・・・orz。初めて単数・複数に触れた中1の子たちはもうポカーンとして????&どよよ~ん状況に・・・・・・
(しかも、黒板一杯に書かれた単語で既習単語は3つだけ(汗))
後から、彼も自分でかなり落ち込んでおりました。
うん、そうなのよ、中1を教えるのって、実は本当に難しいのよ。
既習の語彙も文型も本当に少なくて、その中で勝負しなくちゃいけない。
導入する順番や「提示」する順番などの授業技術なんかも大切で。
(だからこそ、現場教師の腕の見せ所、でもあるのだけれど)
 
私がそのあと別のクラスでやった導入は。。
小学校英語時代から遣ってる果物や野菜、動物カードをたくさん使って、
onion, potato, peach, candyなどを黒板に貼ってまずは単数形の確認から。そ...こから、最初に「綴り」パターンの導入へ。
中1は語尾にsがつくパターン、esがつくパターン、yをiに変えてesの、この3つのパターンに留めます。唯一不規則で、中1で習うman→menは例外として確認。
私「manの複数形ってどうなると思う???」
S「mans~!」
S「あ、メンズだ~!」
私「これさあ、実はみんなよく使っとるんだって~!「イケメン」って言うでしょ?あれってどういう意味??」
S「あ~~!」
私「いけてメン、かっこいい男の人たち、でしょ?かっこいい男の人は世の中にいっぱいいるから、あれ、「イケマン」にはならないんだよね~」
S「爆笑」

それから、次にそのまま同じカードの下に今度は「発音」の確認を導入。「ズ」のパターン、「ス」のパターン、「イズ」のパターン、「ツ」のパターン・・・
私「これ、発音のパターンもいっぱいあって、はあ~、めんどくさ~って思ってるでしょ~?」
S「うん!!」(ため息)
私「でもね、あなたたち、日本語だったら普通にちゃんと音変化使ってるんだよ~。ひゃくえん、にひゃくえん、さん・・???」
S「あ、さんびゃくえん!」
って、いつもの日本語の音韻変化のパターンと結び付けて。
それから
私「外国の人が日本語の数え方やったら、一人だったり、一本だったり、一杯だったり、三匹だったり・・・もう、その複雑さにため息なんだよね~。なんでそんなに多いの??って聞かれちゃう。でも、英語はboysでもdogsでも一緒なんだよね」
って、あれこれと日英の比較対照も。

その後は、またカードを使って発音練習も。
そして、「仲間はずれはどれ?」クイズも。
keys, CD players, comic books, bicyclesでは?
などなど、発音系と綴り系、それぞれにいくつか出題。
最後は書く練習をしたり、ちょっと活動系をいれてみたり。

とにかく、初めて「単数・複数」っていう「概念」を導入する中1達、いかに多すぎず、バランス良く導入するか・・・その手綱加減がなかなかに難しいところです。(それは、私も本当に)
だからこそ、絵カードなど様々な視覚教材も有効に使って。
「中1は難しい・・・」って落ち込んでる2年目相方君、一緒にまたがんばろうね。